
アーティストたちが作るイベント
MAG-NET このイベントの成り立ちは?
VIX ちょうど2年前に始まったイベントで、今日で4回目になります。自分は現在デザインをメインビジネスにしているんですが、もともとクラブカルチャーとかストリートシーンでイベントをオーガナイズしたり、ライブペイントに出たりしていました。ただ、いつもライブペインティングって壁に描いているところをお客さんに見てもらう、一種の余興的な扱いを感じることもあって。そんな話を仲間としていた時に、ライブペイントをメインにしたイベントがあったら面白いなと思って始めたのがこのイベントですね。
今回はピラミッド型のフロアランプを自分たちで作って、そこにライブペイントをするんですけど、立体に書くのは今回が初めてです。空間に溶け込んで、意識しないでも描いている姿が目に入ってくるというか、酒を飲んでいる人も踊っている人も喋ってる人も、みんなと同じ立ち位置で俺たちは絵を描いてるっていうのが試してみたくて企画しました。

プレーヤーが表現できる場所を増やしたい
MAG-NET このイベントを続ける目的は?
VIX 今回のイベントは半年ぐらい自分の中で考えていて、20人くらいのペインターに声をかけて、タイミング良く集まってくれたのが今回の7人。みんなでアイデア出し合って1ヶ月くらいかけて準備ができたので、今日はすごくコンディションが良いですね。日本はアーティストとか、自分でものを作れるプレーヤーがすごくたくさんいて、みんな個性的で面白いし、世界的に見てもレベルが高い。にもかかわらず、正直十分なお金をもらって贅沢するどころか、それだけでは食べていけない奴らがいっぱいいるんですよ。それってすごくもったいないと思うし、企業の人とかにもこの魅力を知ってもらえないと話が進まないと思っていて。だから、自分たちももっと積極的にアピールしなきゃいけないし、ビジネスに活用してもらえるようなアイデアも出していかないといけないなと思っています。そうすると、僕の場合は自然にこういう形のイベントになったし、ここでみんな手作りのグッズを売ったり、自分でデザインしたTシャツを売ったり、そういう場所になってきたんだと思います。
でも、定期的に開催したりイベント名にガチガチのコンセプトを組み込むと、だいたい良い結果にならないんです。基本的に僕らのクリエイティブは遊びから生まれてるんで、ルールだらけにしちゃうと急に辛くなっちゃうのは経験的にわかるんです。だから、イベント名も掛け声みたいなイメージで「HOOAH(フーア)」っていう(笑)。あえて、ある意味なんの意味もないイベント名にしました。僕にとってはクライアントワークとの良い中和剤になっているし、みんなも少しずつ企業とのパイプとかできて、大きいステージで活躍したりもしている。でも、きっとそれだけだと疲れちゃうから、こういうイベントが一息つける場所であり続けることには意味があるんだと思います。

アーティストたちが楽しみながらも切磋琢磨する様子を肴に、心地よい音楽と喧騒が不思議な空間を作り出すイベント。どこか、黎明期のアツさとゆるさがない混ぜになったような、クラブがカッコイイ大人たちの溜まり場であり、それに憧れて背伸びをするヘッズたちの冒険の場所だったことを思い出させてくれる。

次回はSOHO THE BARにて2017年4月23日の予定。ぜひ、クリエイターたちの新鮮な胎動を感じてみてはどうだろうか。




















































